
防災の基本をおさらい『お・か・し・も・ち』の心得
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概要
災害時に命を守るための「お・か・し・も・ち」という覚えやすい合言葉をご存知ですか?この記事では、防災の基本となるこの心得について詳しく解説します。災害が起こる前に、ぜひ再確認しておきましょう
災害時の基本行動『お・か・し・も・ち』とは?
日常から備えておきたい防災のキーワード
「お・か・し・も・ち」という言葉をご存じでしょうか?
これは災害発生時に落ち着いて避難行動を取るための基本的な合言葉です。
- お:おさない
- か:かけない
- し:しゃべらない
- も:もどらない
- ち:ちかづかない
避難時の混乱を防ぎ、命を守るための行動指針として、学校をはじめ多くの場で活用されています。
なぜ「お・か・し・も・ち」が重要なのか
災害時、人は予想外の状況に直面し、パニックに陥ることがあります。
この合言葉は、そうした時に落ち着いて適切な行動をとる助けとなります。例えば…
- 「おさない」ことで転倒や将棋倒しによる事故を防ぐ
- 「もどらない」ことで二次災害への巻き込まれを避ける
こうした一つひとつの判断が、命を守ることにつながります。
防災行動を「学ぶ」から「体験する」へ
ただし、「覚える」だけでは十分とは言えません。実際の災害では判断力と行動力が求められます。
そのため、近年ではシミュレーション型の防災学習やゲームを取り入れた体験型の教育にも注目が集まっています。
こうした流れを背景に、子どもたちが楽しみながら防災を学べる教育ツールとして開発されたのが、カードゲーム「災害ビースト・バトルアタック」です。
カードゲームで防災を体験的に学ぶ
『災害ビースト・バトルアタック』とは
このゲームは、災害を“ビースト”として表現し、その攻撃に対して「そなえカード」を使って協力しながら立ち向かうというものです。
たとえば、
「帽子が風で飛ばされた──あなたは取りに行きますか?それとも…」
災害時、物を取りに戻る行動は命にかかわる場合があり、「もどらない」の原則が重要であることを、カード体験を通じて学ぶことができます。
「廊下に煙が充満している──こんなとき、どうやって避難すればいい?」
騒がず、落ち着いて避難することは「しゃべらない」という行動原則にもつながります。
といった状況がカードに描かれており、「お・か・し・も・ち」に基づく判断が求められます。
学校の防災教育や家庭での学習にも取り入れやすく、子どもが防災について“自分ごと”として考えるきっかけになることが期待されています。
災害に備える一歩として
「お・か・し・も・ち」は、知識としてだけでなく、行動として身につけることが大切です。
日々の暮らしの中で防災に触れる機会を増やし、いざというときに自分や周囲の人を守れるように備えていきましょう。