災害時、避難所をどのように、誰が立ち上げるのか──。これは多くの自治体にとって共通の課題です。
2024年12月、行田市立忍小学校では、そうした課題に応える形で、避難所支援アプリ「NHOPS(エヌホップス)」を活用した避難所開設のトライアル(実証実験)を実施しました。
「発災直後に、マニュアルに頼らず避難所を開設できる環境はつくれるのか?」という視点から、自治体職員が実際にNHOPSを使い、開設作業を体験しました。
行田市では、地域防災力の向上を目的として、公民連携窓口「Co-Labo GYODA」を通じた提案型の取り組みを展開しており、今回の実証はその一環として実施されました。
避難所開設マニュアルは整備されていても、実際の現場では「読む」「判断する」「指示する」ことが同時に求められ、混乱を招きやすい。その負担を減らし、誰でも即時に動ける環境を整えることが、行政としての急務となっています。
実証実験は、行田市の指定避難所である忍小学校にて実施されました。
参加したのは、実際に避難所運営に関わる市職員の皆さまで、5人1班に分かれて避難所開設作業を体験していただきました。
まずは、建物の安全点検からスタート。続いて、避難所内に必要な資機材の搬出・配置、避難者の受付スペースの設営といった、発災直後に必要とされる一連の作業を、「NHOPS」のガイド画面に沿って進めていきました。
今回の実証の特徴は、行田市が独自に整備した避難所運営マニュアルを事前にNHOPSに反映させていたことにあります。これにより、アプリ上に表示される指示が、実際の運用ルールに基づいた内容になっており、参加者は戸惑うことなく操作を進めることができました。
また、開設の各ステップでは、リアルタイムで作業の進捗状況が表示され、班のメンバー間で「次に何をすべきか」「他班はどこまで進んでいるか」を即座に把握できた点も高評価でした。
紙のマニュアルでは難しかった“作業の見える化”が実現され、混乱なく、かつスムーズに避難所が立ち上がる様子が確認できました。
避難所担当職員
「参集から避難所開設までのやるべきことが明確となり、発災から開設までの時間が大きく短縮されると感じました。」
避難所担当職員
「リアルタイムで開設作業の進捗が確認でき、次に行う作業も判りやすい点が大きなメリットですね。」
危機管理課職員
「決められた手順を確実に実行でき、避難所担当職員の能力・スキル向上にもつながると期待しています。」
今回の実証実験では、本アプリを用いて『次に何を行うか』を可視化することで非常にスムーズに避難所を開設することができました。
操作性も良く、災害発生時における避難所開設要員の負担軽減とミスの防止に役立つと思います。
このような実証実験は、本市の防災体制の見直しにもつながる有意義なものであり、今後も実証実験等の機会を捉え、能美防災株式会社様と情報共有させていただきたいと考えております。
今回の実証実験を通じて、以下のような成果と改善点が得られました:
今後は、N-HOPSを活用した訓練設計のフォーマット化や、他避難所への展開も視野に、さらなる運用改善が進められます。
行田市でのN-HOPSトライアルは、「この人数でもやれる」という職員の自信を育む取り組みとなりました。
防災担当者にとって、「誰がやっても一定水準で避難所を開設できる」という安心は、日常の備えの質そのものを高めます。
N-HOPSはそのための、現場目線のパートナーです。
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