
災害時の避難所開設は、行政職員だけでなく地域住民が主体となって進める場面も想定されています。
しかし、住民主体の避難所開設では「誰が何をすればよいのか分からない」「手順を具体的にイメージできない」といった不安が課題となることがあります。
東京都中野区では、住民主体の避難所開設訓練をより実践的なものにするため、避難所開設支援アプリ「N-HOPS」を活用したトライアルを実施しました。
鷺の杜小学校で行われた図上訓練では、町会の住民を中心にグループを編成し、N-HOPSの行動ガイドに沿って避難所開設の手順を体験しました。
その結果、参加者が主体となって訓練を進める様子が確認され、住民主体の避難所訓練への活用可能性が見えてきました。
中野区では、地域住民による避難所運営体制づくりに取り組んでいます。
今回のトライアルは、2025年9月に実施した初回トライアルに続く 2回目の検証として実施されました。
前回は3グループでの実施でしたが、今回は 8グループへと規模を拡大し、より多くの参加者が主体となって避難所開設の手順を理解できるかを確認しました。

住民主体で避難所を開設する場合、
・誰が何をすればよいのか分かりにくい
・マニュアルを読んでも実際の行動をイメージしづらい
・図上訓練では開設作業の流れを具体的に理解しにくい
といった課題があります。
特に地域住民が参加する訓練では、専門知識がない参加者でも避難所開設の流れを理解できる形で共有することが重要になります。

今回のトライアルでは、
・住民が避難所開設の流れを理解できるか
・参加者が主体的に訓練を進められるか
を確認するため、N-HOPSを活用した図上訓練を実施しました。
従来のマニュアル読み合わせだけでは理解しにくい避難所開設の流れを、アプリの行動ガイドに沿って体験することで、訓練の実効性を高めることを目的としました。

トライアルは2025年11月21日、東京都中野区の鷺の杜小学校で実施されました。
参加者は鷺宮4丁目町会の住民を中心に、地域住民や地元企業の方々が参加しました。
参加者は 8グループ(各6名程度) に分かれ、N-HOPSに表示される行動ガイドに沿って避難所開設の手順を図上で進めました。
主な訓練内容は次の通りです。
・避難所の開錠
・施設点検
・受付設営
・利用スペースの整備
実際の施設図面を使いながら、避難所開設の流れをグループで確認しました。
操作説明は最小限でしたが、参加者はすぐにアプリ操作に慣れ、各グループが主体となって訓練を進めていました。

今回の訓練では、参加者の中心は高齢者でしたが、スマートフォン操作を含めて大きな混乱なくN-HOPSを利用することができました。
また、訓練中は弊社スタッフや区職員の補助がほとんどない状態でも、各グループが相談しながら主体的に訓練を進める様子が確認されました。
参加者からは次のような声が寄せられました。
良かった点
・何をどうしたらよいのか、視覚的に分かりやすい
・このアプリがあれば避難所での共助が進むと感じた
一方で、
改善に向けた意見
・通信環境がない災害時に利用できるのか不安
・行動の順序が実際の避難所運営と異なる部分がある
といった意見もありました。

また、訓練前後のアンケートでは、避難所開設に対する自信度が
平均4.61pt → 6.10pt
へと向上しました。
図上訓練であっても、N-HOPSの行動ガイドに沿って一連の手順を体験することで、参加者が避難所開設の流れを具体的にイメージできるようになったと考えられます。

今回のトライアルでは、
・住民が避難所開設の流れを理解しやすくなる
・図上訓練でも避難所運営を具体的にイメージできる
・参加者が主体となって訓練を進められる
といった可能性が確認されました。
住民主体の避難所運営を想定する自治体にとって、図上訓練の中で避難所開設の流れを体験できる仕組みとして活用できる取り組みです。
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