
災害発生直後の避難所では、自治体職員がすぐに現場へ到着できない場合も想定されます。
そのため、地域住民が主体となって避難所開設を行う体制づくりが重要となります。
石川県能美市では、住民主体の避難所開設を支援する方法を検証するため、
避難所開設支援アプリ「N-HOPS」を活用した実動訓練を実施しました。
訓練では、従来の避難所運営マニュアルによる開設作業と、N-HOPSを活用した開設作業を比較。
その結果、開設作業時間が約54%短縮され、避難所開設に対する自信度も大きく向上しました。
発災直後の避難所では、自治体職員がすぐに駆けつけられない状況も想定されます。その場合、地域住民が主体となって避難所開設を行う必要があります。
能美市では、防災士連絡協議会に所属する市民とともに、住民主体で避難所開設を行う体制づくりに取り組んできました。
今回のトライアルでは、N-HOPSを活用することで、専門知識がなくても「誰でも迷わず動ける避難所開設」の仕組みが成立するかを検証しました。

避難所開設マニュアルは整備されていますが、実際の訓練では次のような場面が見られました。
・マニュアルのどこに行動手順が書かれているか探す
・必要な備品や設備の場所を確認する
・次に行う作業を確認する
こうした確認作業に時間がかかり、行動を開始するまでに手間取る場面がありました。
住民主体で避難所開設を行う場合、専門知識がない参加者でも迷わず行動できる仕組みが求められます。

今回のトライアルでは、
・住民主体の避難所開設がスムーズに行えるか
・マニュアル運用と比較して作業効率が改善するか
を確認するため、N-HOPSを活用した実動訓練を実施しました。
訓練では、従来のマニュアル運用とN-HOPS運用を比較し、作業時間や参加者の自信度の変化を検証しました。

トライアルは2025年10月25日、能美市根上勤労者体育センターで実施されました。
参加者は、能美市防災士連絡協議会に所属する市民の皆さまです。
訓練は次の2段階で実施されました。
前半:マニュアル運用
避難所運営マニュアルを使用して避難所開設作業を実施。
後半:N-HOPS運用
スマートフォン上のN-HOPSに表示される行動ガイドに従って避難所開設作業を実施。
この比較により、従来のマニュアル運用とデジタル支援による運用の違いを検証しました。

マニュアル運用では、手順の確認や備品の探索に時間がかかり、作業開始までに手間取る場面が見られました。
一方、N-HOPSを利用したグループでは、アプリ画面に表示される行動ガイドに従ってスムーズに行動することができました。
その結果、避難所開設作業時間は 約54%短縮されました。

また、ほぼ同じ所要時間で、マニュアル運用よりも多くの作業を実施できることも確認されました。
参加者からは次のような声が寄せられました。
「アプリの指示通りに動けば設営できた」
「訓練をやっても忘れてしまうが、アプリがあれば思い出して動ける」
さらに、訓練前後のアンケートでは、避難所開設に対する自信度が
3.00 → 7.57
と 4.57ポイント向上しました。
N-HOPSの行動ガイドに沿って一連の手順を体験することで、参加者が避難所開設の流れを具体的にイメージできるようになったと考えられます。

今回の実証では、N-HOPSを活用することで
・住民主体の避難所開設を支援できる
・行動手順を分かりやすく共有できる
・開設作業を効率化できる
といった可能性が確認されました。
住民主体の避難所運営を想定する自治体にとって、マニュアル整備と併せてデジタル支援を活用することで、「人に依存しない初動体制」、つまり誰が来ても同じ手順で行動できる仕組みを整える取り組みとして活用できる可能性があります。

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