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避難所運営は「有能な人」で回るのか

N-HOPSを提案する中で、自治体の避難所訓練に参加させていただき
運営の様子を見せていただく機会があります。

訓練の合間に担当者の方と話をしていると
避難所運営の体制について、ある共通した悩みを耳にすることがあります。

「結局、詳しい人がいないと回らないんですよね」

避難所運営には、受付、物資管理、情報整理など、さまざまな役割があります。

しかし実際の訓練では、経験のある人や地域のリーダーが中心となり
その人に判断や作業が集中してしまう場面も少なくありません。

「あの人がいれば何とかなる」という空気

訓練の現場では、
特定の人に頼る形で運営が進む場面を見ることがあります。

例えば、

「この地域は〇〇さんが詳しいから」
「まずは〇〇さんに聞いてみよう」

こうした言葉が自然に出てくることがあります。

もちろん、経験のある人がいることは心強いことです。
しかし一方で、担当者の方の中には、こんな不安を口にする方もいます。

「その人がいないと回らない体制になってしまうのが怖いんです」

避難所運営は多くの役割で成り立つ

避難所運営は、実際には一人で担えるものではありません。

受付、名簿整理、物資管理、情報共有、避難者対応など
多くの作業が同時に発生します。

そのため本来は

  • 複数の班

  • 複数の役割

で動くことが前提になります。

しかし住民の中には

「誰かが指示してくれる」
「詳しい人が動いてくれる」

というイメージを持っている人も少なくありません。

その結果、役割が明確にならないまま、
特定の人に作業が集まってしまうことがあります。

人が替わっても回る仕組み

訓練の話を聞いていると、担当者の方から次のような言葉が出てくることがあります。

「人が替わっても最低限回る形にしたい」

地域では、毎年少しずつ人が入れ替わります。
役員が変わることもあります。

そのため避難所運営も特定の人に依存しない構造
であることが求められます。

誰か一人が詳しいから回るのではなく、
役割として避難所運営が動いていく状態です。

体制づくりも訓練の目的

避難所訓練というと、
「マニュアル通りに動く練習」というイメージを持つ方もいます。

しかし実際の現場を見ていると、
もう一つ大切な目的があるように感じます。

それは、避難所をどういう体制で回すのかを確認することです。

誰が受付を担当するのか。
誰が物資を管理するのか。
誰が情報を整理するのか。

こうした役割が整理されることで、
初めて避難所運営は安定して動き始めます。

N-HOPSが目指していること

N-HOPSは、こうした避難所運営の役割を、
スマートフォン上で確認しながら進めることができるインストール不要のWebアプリです。

「次に何をするのか」を確認しながら
避難所開設の流れをたどることで
それぞれの役割を理解しやすくなります。

避難所運営は、特定の人の経験や判断に頼るだけでは続きません。

役割が共有され、
人が替わっても最低限回る構造があること。

それが、避難所運営を支える大切な要素なのかもしれません。

CONTACT

避難所開設訓練や運営の見直しをご検討の方は、お気軽にご相談ください

既存のマニュアルや開設キットを活かしながら、
どのように運用を高められるかをご一緒に整理します。

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淺野 智雄
淺野 智雄
能美防災 総合企画室 社内ベンチャーグループ長。自治体や地域に寄り添う防災のあり方を模索し、避難所運営支援アプリ「N-HOPS」をはじめ、現場の声に応じた防災支援ツールの開発・展開に取り組んでいる。元々は品質管理の現場からキャリアをスタートし、その後は中長期ビジョンの策定や新規事業開発など、経営と現場をつなぐ活動に従事。実際の運用現場に足を運び、改善を重ねる日々を大切にしている。趣味は筋トレと読書、料理。どんな状況でも前向きでいられるよう、朝4時からのトレーニングで心身を整えるのが日課。