
「心に灯りをともす」防災を── N-HOPSが目指す地域共助のかたち
「平凡な教師は語り、良い教師は説明し、優れた教師は実演し、偉大な教師は人の心に灯りをともす。」
教育界で知られるウィリアム・アーサー・ウォードのこの言葉は、防災の現場にも深く通じる哲学だと私は考えています。
災害時の避難所運営は、知識やマニュアルだけでは十分に機能しません。
地域の方々が支え合い、心を通わせて行動する「共助」の力が何より重要です。
私たちN-HOPSは、行政の防災担当者の皆さまとともに、地域防災の現場に「心に灯りをともす」防災を目指して日々取り組んでいます。
目次[非表示]
自助・共助の意識は高まっている── けれど行動への課題も
内閣府「防災に関する世論調査」(令和4年9月)では、「自助」「共助」の重要性は多くの住民に認識されている一方、地域活動や防災訓練への参加は依然として限定的な状況が見られます。
自助・共助の意識づけは全国で進んできたものの、実際の地域活動や防災訓練への参加促進は今なお多くの自治体に共通する課題となっています。
背景には、
- 住民の生活スタイルの多様化
- 地域のつながりの希薄化
- 忙しい日常生活の中で防災活動に関わる余裕の不足
といったさまざまな要因が存在します。
N-HOPSの主な機能と特長
行動単位の支援ガイドを提供
紙マニュアルを「次に何をすればよいか」がその場でわかる行動単位の支援ガイドとして再構成。
避難所の開設・運営時に、誰でも迷わず行動できる操作体験を実現します。
スマホ1台で即利用、オフライン対応
アプリのインストールは不要。避難所に掲示したQRコードを読み込むだけで利用開始。
一度アクセスすれば電波がない状況でもオフライン利用可能(PWA対応)。
訓練時にも有効:訓練記録の自動集計・可視化
訓練時の操作履歴を自動記録し、棒グラフで可視化。
振り返りや改善、報告資料作成にも活用できます。
編集機能を標準搭載、カスタマイズも柔軟
支援ガイドはユーザー側で自由に編集可能。
希望に応じたデータ作成・編集代行(有償)サービスも用意しています。
避難所開設時・発災時・訓練時の幅広い場面で活用
発災時の避難所開設、避難所運営支援はもちろん、平時の防災訓練にも活用可能。
現場の状況や利用者のスキルに左右されずに、避難所運営の質の平準化と負担軽減に貢献します
私たちの思い── 人の心に灯りをともす支援を
どれだけ優れたツールや知識があっても、地域の方々の意志と協力がなければ避難所や共助の力は十分に発揮されません。
N-HOPSは、行政とともに歩むパートナーとして、地域の避難所運営に携わる方々の心に灯りをともす支援を目指しています。
ともに行動を進め、ともに地域を守る防災力の向上を、一歩ずつご一緒できれば幸いです。