
防災の基本「お・か・し・も・ち」とは? 意味と大切さ、訓練を“動ける備え”に変える考え方
災害が起きたとき、とっさの判断が命を守ることがあります。
その場で落ち着いて避難するための基本行動として、広く知られているのが「お・か・し・も・ち」です。
学校や地域の防災訓練で耳にしたことがある方も多いと思いますが、大切なのは言葉を知っていることだけではありません。
いざというときに、実際に行動できる状態になっているかどうかです。
この記事では、「お・か・し・も・ち」の意味と重要性をあらためて整理したうえで、訓練や現場で“動ける備え”につなげる考え方をご紹介します。
「お・か・し・も・ち」とは?
お・か・し・も・ち」は、災害時の避難行動を分かりやすく覚えるための合言葉です。
お:おさない
か:かけない
し:しゃべらない
も:もどらない
ち:ちかづかない
避難時の混乱を防ぎ、自分と周囲の人の安全を守るための基本として、
学校防災をはじめさまざまな場面で活用されています。
それぞれの意味はシンプルですが、実際の災害時には、
こうした基本行動を落ち着いて守れるかどうかが安全性を大きく左右します。
なぜ「お・か・し・も・ち」が重要なのか
災害時には、普段と異なる状況のなかで瞬時の判断が求められます。
焦りや不安から、思わず危険な行動をとってしまうことも少なくありません。
たとえば、
人を押して先に進もうとしてしまう
走って転倒してしまう
不安から大声で話し、必要な指示が聞こえなくなる
忘れ物を取りに戻ってしまう
危険な場所に近づいて状況を見に行ってしまう
こうした行動は、二次災害や避難の遅れにつながるおそれがあります。
「お・か・し・も・ち」は、そのような混乱のなかでも行動の軸を保つための基本です。
防災は特別な知識を持つ人だけのものではありません。
まずは、誰もが共通して押さえておける基本行動を身につけることが出発点になります。
「知っている」だけでは、災害時に動けないことがある
ただし、「お・か・し・も・ち」を知っているだけで十分とは言えません。
実際の災害時には、想定外のことが起こり、その場の状況に応じて行動しなければならないからです。
防災訓練でも同じです。
言葉として理解していても、いざ動く場面になると迷ってしまうことがあります。
だからこそ、防災の基本は「覚える」だけで終わらせず、実際に動ける状態につなげることが大切です。
体験型の訓練やシミュレーションが重視されるのも、そのためです。
防災の基本は、避難所運営にもつながっている
「お・か・し・も・ち」は、主に避難行動の基本として知られています。
一方で、その考え方は避難所開設や避難所運営の初動にも通じます。
災害時には、避難所ごとに状況が異なり、必ずしも経験者がその場にいるとは限りません。
マニュアルや開設キットが整っていても、すぐに確認できなかったり、何から始めればよいか迷ったりすることがあります。
そのような場面で必要になるのは、現場にいる人が、その場で次の行動を確認しながら動けることです。
防災の基本を“知識”として持つだけでなく、現場で行動に移せる形にしておくことが、より実践的な備えにつながります。
訓練を「実施した」で終わらせず、「本番で動ける備え」へ
避難所開設訓練では、毎回の説明負担が大きかったり、参加者の理解度に差が出たり、
気づきが次回に十分つながらなかったりすることがあります。
こうした課題に対しては、既存のマニュアルや開設キットを活かしながら、
現場で手順を確認しやすくする工夫が有効です。
能美防災のN-HOPSは、避難所運営の手順を現場で確認できる行動ガイドとして可視化し、
訓練を「実施した」で終わらせず、「本番で動ける備え」につなげるための自治体向けWebアプリです。
紙のマニュアルや開設キットを置き換えるのではなく、既存運用を活かしながら補完できる点も特長です。
防災の基本を学ぶことと、避難所運営を現場で回せるようにすることは、別々の話ではありません。
どちらも、「いざというときに、人が迷わず動ける状態をつくる」という点でつながっています。
まずは、防災の基本を“行動できる備え”に変えていく
「お・か・し・も・ち」は、今も変わらず大切な防災の基本です。
そしてこれからは、その基本をただ覚えるだけでなく
、訓練や現場の中で実際に使える形にしていくことが、より重要になっていきます。
学校での防災教育、地域の訓練、避難所開設訓練。
それぞれの場面で、「知っている」から「動ける」へ進めていくことが、
防災力の底上げにつながります。
避難所開設訓練や運営の見直しをご検討の方は、
N-HOPSの考え方や活用事例もあわせてご覧ください。
既存のマニュアルや開設キットを活かしながら、
現場で動きやすい備えを整えるヒントになります。
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