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家庭で簡単に始められるローリングストックの基本

家庭で簡単に始められるローリングストックの基本


目次[非表示]

  1. 1.概要
  2. 2.ローリングストックとは?
  3. 3.ストックのコツ
  4. 4.ストック量の目安
  5. 5.実際に始めてみよう
  6. 6.まとめ

概要

 ローリングストックは、いつ起こるか分からない災害や緊急事態に備えて、家庭でできるストック方法です。本記事では、誰でも簡単に始められるローリングストックの基本を紹介します。日常生活に取り入れやすく、家族全員の安心につながる方法を知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

ローリングストックとは?

 ローリングストックは、消費した分だけ新しい物を買い足すことで、常に一定量の非常食や日用品を確保しておく方法です。「ストックしたはいいけど、使わないまま賞味期限が切れてしまった」という悩みを解消できる点が魅力です。

 さらに、ローリングストックは無駄のない備蓄方法であるため、節約効果も期待できます。災害時だけでなく、インフルエンザや大雪など、日常的に発生する非常時にも役立つので、ぜひ導入を検討してみてください。また、ストックを回転させることで、常に新鮮な商品を保つことができるため、家族全員が安心して日常生活を送ることができます。

何をストックするべき?

 ローリングストックに適したアイテムは、非常食や水、トイレットペーパー、薬、電池などです。まずは家族全員の1週間分の食料と水を目標にしましょう。非常食には、缶詰、レトルト食品、乾燥食品、即席麺などがあります。これらは長期保存が可能なため、ローリングストックに最適です。

 水は、一人1日3リットルを目安に計算します。災害時には水道が使えなくなることも多いため、持ち運びやすいペットボトルの水をストックすることをおすすめします。また、薬や医療用品も忘れずに備蓄しましょう。特に持病がある場合は、その薬や必要な医療機器も多めに用意しておくと安心です。

 さらに、日用品も同時にストックしておくと便利です。トイレットペーパー、ティッシュ、シャンプー、洗剤など、普段よく使うものを多めにストックしておくと、非常時にも困りません。ストックする際には、家族のニーズに合わせて、各自が必要とする物をリストにまとめておくと良いでしょう。

 また、都市ガスや電気が止まることも想定されるので、鍋などに使用しているカセットコンロは重宝します。電気が止まった際には、まずは冷蔵庫の冷凍品から食べていく必要がありますが、熱源がないと食べることができません。また、お米を炊くにも熱源が必要です。ここでカセットコンロが活躍します。交換用ボンベを15本~20本と、少し多めにストックして備えましょう。

https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/guidebook.html
引用:農林水産省 災害時に備えた食品ストックガイド

ストックのコツ

 ローリングストックを上手に行うためには、購入した物の賞味期限や使用期限を把握することが重要です。特に、食品や薬などは、期限が過ぎてしまうと使えないため、注意が必要です。古い物から使っていき、新しい物を後ろに回す「先入れ先出し」の方法がおすすめです。これにより、常に新しい物を使用することができます。

 また、定期的にストックの見直しを行いましょう。例えば、月に1回程度ストック棚をチェックし、期限が近い物を優先的に使うよう心がけます。また、家族で共有できるカレンダーやチェックリストを作成して、ストックの管理を行うのも良い方法です。これにより、全員がいつ何を使ったかを把握しやすくなります。

 さらには、買い物リストを作成し、足りなくなった物をすぐに補充する習慣をつけることが大切です。スーパーやドラッグストアに行く前にチェックリストを確認し、必要な物を効率的に購入しましょう。これを実践することで、ストレスなくローリングストックを続けることができます。

ストック量の目安

 具体的なストック量の目安を知っておくと便利です。例えば、1日に必要なカロリーに基づいて、家族全員の1週間分の非常食を計算します。一人当たりのカロリー摂取量は成人男性で2500キロカロリー、成人女性で2000キロカロリーが目安です。

 食品としては、例えば缶詰は一人当たり3食分を考え、一週間分の食料を計算します。レトルト食品や乾燥食品も同様に、自分たちの食生活に合わせて量を決めましょう。また、非常時に備えて栄養バランスを考慮し、ビタミンやミネラルが摂取できる食品も取り入れると良いでしょう。

 水については、一人1日3リットル×7日分を基本に家族の人数分を計算してください。例えば、4人家族であれば、84リットルの水が必要です。これに加えて、非常用のライトや電池、医薬品なども忘れずに準備しましょう。特にライトは停電時に重宝するため、リチウム電池やソーラーチャージャー付きのものを選ぶと安心です。

実際に始めてみよう

 では、実際にローリングストックを始めるための手順を紹介します。まず、家族で必要な物のリストを作ります。このリストには、食品、水、日用品、医薬品、緊急用具など、すべての必要な物を網羅するようにしましょう。次に、リストを元に少しずつ買い足していき、ストックを増やします。一度に大量に買い込むのではなく、少しずつ増やすことで、無理なく始められます。

 ストックがある程度整ったら、定期的に見直しを行いましょう。例えば、月に一度、ストック棚をチェックし、使用した分を補充します。この時、賞味期限や使用期限にも注意を払い、古い物から使うように心がけます。これを繰り返すことで、常に新鮮な状態で備蓄が保たれます。

 また、ローリングストックを家族全員で共有することも大切です。例えば、家族会議でストックの現状を確認したり、誰が何を使ったかを記録することで、全員が同じ情報を持ち、効率的にストックを管理できます。これにより、非常時にもスムーズに対応できる体制が整います。

まとめ

 ローリングストックは、手軽に始められる備蓄方法です。日常的に利用する物を用意しておくことで、急な災害にも慌てずに対応できます。家族全員の安全と安心を確保するために、ぜひ今日からローリングストックを始めてみてください。続けることで、無理なく効果的な備蓄が実現できます。

 常に最新の状態を保つことで、家族全員が安心して日常生活を送ることができるでしょう。皆さんもぜひ、この機会にローリングストックを取り入れてみてください。一度始めてしまえば、無駄なく、効率的な備蓄が可能になることを実感できるはずです。

 企業の備蓄品に関しては、自分達で食べるローリングが難しいため、フードバンクへの寄付を活用したローリングを検討してみてください。フードバンクへの寄付を含めたワンストップサービスは以下へご相談ください。

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