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BCPマニュアル周知・徹底・運用での失敗例と改善策

 BCP(事業継続計画)マニュアルは、災害や緊急時に企業がスムーズに業務を継続・復旧するための重要なツールです。しかし、周知・徹底や運用が十分でないために、その効果を発揮できないケースも少なくありません。本記事では、BCPマニュアル周知・徹底・運用の失敗事例と、それを改善するための具体的な方法について解説します。

目次[非表示]

  1. 1.よくある失敗事例
    1. 1.1.1. マニュアルが読まれない
      1. 1.1.1.根本原因
    2. 1.2.2. 現場に即していない内容
      1. 1.2.1.根本原因
    3. 1.3.3. 定期的な更新や訓練の不足
      1. 1.3.1.根本原因
  2. 2.改善策
    1. 2.1.1. 周知の工夫
    2. 2.2.2. 現場の声を反映
    3. 2.3.3. 定期的な見直しと訓練
  3. 3.まとめ
    1. 3.1.TASKisで改善できる課題
    2. 3.2.資料ダウンロードはこちらから

よくある失敗事例

1. マニュアルが読まれない

 ある企業では、BCPマニュアルを全従業員に配布しましたが、実際にはマニュアルを読んだのはごく一部の従業員だけでした。結果として、緊急時に対応が遅れ、復旧が大幅に遅延したという事例があります。この原因は、配布時に十分な説明がなされず、重要性が伝わらなかったことにあります。

根本原因

  • マニュアルの内容が複雑で、読み解くまでに時間がかかる。
  • 日常業務の中でBCPの優先順位が低く、重要性が認識されていない。
  • マニュアル配布後のフォローアップがないため、読了状況や理解度の確認が行われていない。

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2. 現場に即していない内容

 別の企業では、本社主導で作成されたマニュアルが現場の実情と大きく乖離していました。例えば、地方の支社ではインフラの復旧が遅れる可能性が高いにも関わらず、そのリスクに対する具体的な対策が記載されていませんでした。その結果、支社の従業員が独自の判断で動くことになり、混乱が生じました。

根本原因

  • 現場の状況を正確に把握せずに一律の内容で作成されている。
  • マニュアル作成時に現場の意見を収集するプロセスが不足している。
  • 地域や業種ごとの特性が反映されていないため、汎用的な内容に留まっている。


3. 定期的な更新や訓練の不足

 ある企業では、BCPマニュアルが10年以上更新されておらず、連絡先情報や設備の状況が古いままでした。実際の災害時には、連絡網が機能せず、緊急時の対応が大幅に遅れる事態となりました。また、従業員への訓練も一度も実施されていなかったため、誰もマニュアルに従った行動ができませんでした。

根本原因

  • マニュアルの維持管理を担当する部署が明確でない。
  • 更新の必要性が経営層や担当者に十分認識されていない。
  • 訓練にかかる時間やコストが負担となり、後回しにされる。

改善策

1. 周知の工夫

  • 定期的な説明会の開催: 全社員を対象にした説明会を開催し、マニュアルの目的や重要性を共有します。
  • オンラインツールの活用: 社内ポータルサイトやeラーニングシステムでマニュアルを共有し、必要に応じていつでも確認できる仕組みを構築します。
  • 要点をまとめた簡易版の配布: 全ての従業員が短時間で理解できるよう、要点を絞った簡易版を作成します。

2. 現場の声を反映

  • ワークショップの実施: 各部門の担当者を集めてワークショップを行い、実際の運用状況を踏まえた改善案を策定します。
  • モニタリングの実施: 現場でマニュアルがどのように運用されているかを確認し、必要に応じて内容を見直します。

3. 定期的な見直しと訓練

  • 定期的なレビュー: マニュアルの内容を半年から1年ごとに見直し、最新の情報や状況に対応できるようにします。
  • 訓練の実施: 災害訓練やシミュレーションを通じて、従業員が実際に行動できるような体験を提供します。

まとめ

 BCPマニュアルを活用するためには、単に作成するだけでなく、従業員にしっかりと周知し、現場に即した内容を整備し、定期的な訓練と見直しを行うことが欠かせません。自社の取り組みを見直し、改善することで、緊急時にも安心して業務を継続できる体制を整えましょう。

TASKisで改善できる課題

TASKisでは、以下の通りに改善をすることができます。

  • 情報の一元管理: マニュアルや連絡網など、重要情報をクラウド上で管理し、従業員がいつでもアクセス可能な環境を提供します。
  • 簡易な行動指示の配布: 簡易な行動指示をスマートフォンに表示することが可能です。簡易な行動指示の内容は、導入時にお客様へヒアリングを実施し、現状に合ったものを作成します。
  • 訓練とモニタリングの支援: TASKisは訓練のモードを備えています。実際の設備を動かすことなく、訓練を実施することが可能です。
  • 現場との連携強化: 各部門や現場の状況をリアルタイムで反映が可能です。状況を速やかに把握することができます。

TASKisを導入することで、マニュアルの運用と周知がより効率的かつ効果的になります。

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